ギュウゾウ

京都三条大橋にさらされた
近藤勇の首級は何者かに盗まれ、
密かに松平家の菩提寺に埋葬されていた!!

第一回の2 近藤勇(こんどういさみ)

目指せ、完全掃苔!全国に多数ある新選組局長・近藤勇のお墓巡り

 今回は、新選組を育てた母とも言える会津藩(現在の福島県会津若松市)にある近藤のお墓を訪ねる。
 会津生まれの頑固な人を敬愛をこめて「会津っぽ」と呼ぶのだが、地元には面白い逸話があった。
 1986年に、戊辰戦争120年を記念して山口県萩市から友好都市提携を持ちかけられた会津若松市だったが、市民から「時期尚早」の声が上がり、市長選挙で友好推進派の候補が落選してしまったそうだ。いまだに山口県の人との結婚を許さない家もあるそうだ。うーん頑固だ。
 実はワタシも、長州が会津へ向けた仕打ちはやり過ぎだったと思っている派だから、会津の人とは馬が合うはず。
 ワタシのような旧幕府軍びいきの幕末ファンにとって、会津若松市は聖地中の聖地だからね。もう何度も訪れた大好きな場所であるが、今回も心を新たにして聖地巡礼、そしてお墓参りをしたい。

 東京から電車に揺られ数時間。会津若松駅で下車してしまいそうなところだが、ワタシのお奨めは、只見線「七日町(なぬかまち)」からの会津巡りだ。ローカル線の小さな駅がある町なのだが、ここは住民、商店主が徹底して古い町並みを守っているワタシが大好きな素敵な町なのだ。なにしろコンビニも蔵風の店構えだから徹底している。
 この七日町駅の近くにある阿弥陀寺には新選組二番隊組長・斎藤一こと藤田五郎のお墓がある。まずは彼のお墓参りから。
 斎藤一の存在は謎に包まれており、一部の新選組マニアからはずっと人気者の一人であったが、漫画「るろうに剣心」の登場人物として描かれたことからメジャー隊士の仲間入りをした。
 偉人の墓参りを墓石についた苔を掃除することから「掃苔(そうたい)」というのだが、この季節の会津は雪がすごくて掻き分けないと墓石も見えないほど。これは掃苔じゃなくて掃雪、除雪だなあと思いながら雪を掻いて手を合わせる。立派な墓石には「藤田家之墓」と彫られていた。
 美しい七日町の町並みを楽しみながら市内の会津若松城(鶴ヶ城)へ向かう。
 桜花の季節には言葉にできないくらい華やかなこの美城。雪化粧もやはり美しい。現在の天守閣は明治政府によって取り壊されたのだが、会津っぽのど根性で早くに再建された話も趣深い。



























83A.JPG会津若松城(鶴ヶ城)

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遭難しないでくださいよ!!

 城内を探索するとそれだけで日が暮れてしまうので、今回はぐっと堪えて城をバックに写真を撮るのみにとどめ次の地へ。

 会津に来たらここを詣でずに帰れない、会津っぽの魂が棲む山と言っても過言ではない飯盛山。
 ここは、あまりにも有名な白虎隊(会津藩少年部隊)が自刃をした山である。白虎隊の墓、変形木造建築物の栄螺堂(さざえどう)、会津藩殉難烈婦碑、それと日本で初めてお土産販売されたと言われている木刀売店などなど、見所はたっぷりある。
 そして、山の麓(ふもと)には財団法人白虎隊記念館と私設の白虎隊伝承史学館がある。
 共に貴重な資料が展示されていてワタシ的には両方とも足を運んでいただきたい名所なのだ。
 白虎隊記念館には屈辱の降伏式で敷かれた緋毛氈(ひもうせん)を小さく切り「この悔しさを忘れまじ」と懐中深く持ち帰った毛氈、有名な「泣血氈(きゅうけつせん)」が展示されている。これ必見!
 伝承史学館は私立だから入場者が少ないと潰れてしまうので、応援したい場所です。手作り感たっぷりの銅像などは会津愛の塊で、思わず頬ずりしたくなるほどの愛らしさ(笑)。
 東山町の天寧寺裏手にある愛宕山中には、断首の後に土方歳三の元に届けられた新選組局長・近藤勇の遺髪が埋葬されたとも、晒された首を奪い取り松平容保の元に届けられたものを埋葬したとも伝わる墓所がある。
 さあ、いよいよ近藤局長のお墓参りに向かう。あいにくの豪雪で足元が非常に悪いのだが、ここまで来て墓参をしなかったら「墓マイラー」の名折れだ。墓参敢行!
 山中にはところどころに『近藤勇の墓』という看板があるのだが、雪でそれが埋もれていてなかなか墓所にたどり着けない。
 腰まで雪に埋まりながら歩を進める場所もあったりで途中何度も挫けそうになるが、山中に立てられた立派な『会津士魂の碑』や『萱野権兵衛』『郡長正』『田中土佐』という蒼々たる会津名士の墓が「気合を入れろ」と励ましてくれる。でも……墓参登山中にスキーのクロスカントリーをやっている人と遭遇し「遭難しないでくださいよ」と言われた時には「大丈夫かなオレ」と不安になったよ。

















83C.JPG会津士魂

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この気候でお墓参りをなさいましたか・・

 雪は深かったが運よく日差しは暖かかったので、なんとか挫けず近藤勇墓所に到着。

 そこには近藤の家紋である丸に三つ引きが入った墓石、近藤勇辞世の碑、そして土方歳三の戒名が書かれた木製の慰霊碑が雪を割るように立っていた。

 生前の近藤は宴の興が乗ると、彼が敬愛した加藤清正にならい、握り拳を口の中に入れる芸を披露したらしい。ワタシもそれを真似て墓前で拳をパクリ。その姿をパチリ。

居心地が良い場所なのでもっと長居をしたかったのだが、天候が変わると洒落ではなく遭難しそうだから、線香を焚き手を合わせて下山。

 麓の天寧寺では雪まみれになって下山してくるワタシを見つけたご住職が「この気候でお墓参りをなさいましたか」と驚き、暖かいお茶をふるまってくださった。そしてご苦労様でしたと、公開されていない近藤勇の位牌を見せてくれた。 位牌に書かれた「貫天院殿純忠誠義大居士」という法号は会津藩主・松平容保が近藤に贈ったものだそうです。

 天寧寺は会津戦争時に新選組の屯所として使われていたそうだ。近藤以下、新選組隊士、会津藩士の魂に合掌。

 苦あれば楽あり。

 最後に素晴らしい体験ができた会津・近藤勇の墓地の旅であった。

■天寧寺 〒965−0813  会津若松市東山町石山天寧208

83E.JPG藤勇墓所











83G.JPG天寧寺

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●ギュウゾウ(電撃ネットワーク)

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世界に誇るパフォーマンス集団「電撃ネットワーク」のメンバー。

2010年は電撃ネットワーク結成20周年!2月〜3月にかけてオーストラリアツアーを決行!!

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電撃ネットワーク公式HP
http://www.t-shock.com

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