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都立青山霊園を巡る墓地の旅、第二弾

前回の暗殺にあった政治家編に続いて今回も青山霊園を訪ねます。斉藤茂吉、尾崎紅葉、志賀直哉……教科書に出てくるような日本を代表する文豪、歌人たちを訪ねる墓地の旅です。
ワタシは本が大好きだから、とても楽しみな墓地の旅、墓所巡りである。

きらめく星のごとき素晴らしい作品を残した作家たち。

星新一(1926-1997)

   [第9号・1種イ4側9-10番]

 まずは日本を代表するSF作家で、ショートショートの神様と称される『星新一』から。
 ワタシの世代では彼の文庫本を持っていない人はいないと言える大作家。小松左京、筒井康隆らと共にSF小説ブームを作った大先生です。
 今回の墓参で知ったのだが、実父は星薬科大学の創立者で星製薬の創業者・星一氏で、ベストセラー作家では珍しい一部上場企業社長経験者である。

 また、説明不要の文豪中の文豪・森鴎外は大伯父にあたる。

 手入れの行き届いた緑に包まれた品良い墓所は美しく、背が低く横に長い洋型墓石もスマートな作風のイメージどおりの端正なものであった。














星新一.jpg星新一の墓

尾崎紅葉(1868-1903)

   [第10号・1種ロ14側5番]

 続いて『尾崎紅葉』の墓所へ。熱海の海岸にある貫一お宮の像が有名である「金色夜叉」の作者。
 洒落がきいた人だったらしく、死期が迫っている紅葉を見舞いに来た人々が泣いているのを見て「どいつもまずい面だ」と言った逸話が残っている。
 墓石は、本名の徳太郎の名が刻まれていました。

尾崎紅葉1.jpg尾崎紅葉の墓
尾崎紅葉2jpg.jpg尾崎紅葉の墓

国木田独歩(1871-1908)

   [第16号・1種ロ16側6番]

 尾崎紅葉と同時期に活躍した『国木田独歩』は明治期の詩人・作家。
 熱心なクリスチャンとしても知られているが、墓石はオーソドックスな和型墓であった。

国木田独歩.jpg国木田独歩の墓

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斎藤茂吉(1882-1953)

   [第2号・1種イ13.15側3-4番]

 大正から昭和前期にかけて、短歌結社誌「アララギ」の中心人物として知られる『斎藤茂吉』。
 長男に斎藤茂太、次男に「どくどるマンボウ青春記」の北杜夫、孫に斎藤由香がいる文筆一家でもある。
 霊園を散歩しているカップル(あまりいないですけどw)などが、ハッとして立ち寄ってしまうほどの青山霊園指折りの存在感がある墓所は、簡素ながら美学が感じられる、ワタシのお気に入りの場所でもある。

 逸話として、中学生くらいまで寝小便をしていたらしく、息子の斎藤茂太や孫も寝小便の癖があったそうだ。 青山霊園を出て西側には斉藤茂吉の居住跡地(港区南青山4-17-43)があります。

斎藤茂吉.jpg斎藤茂吉の墓

志賀直哉(1883-1971)

   [第2号・1種イ11側2番]

 説明不要の大物が続きます。白樺派を代表する小説家のひとり、「小説の神様」と称される『志賀直哉』。代表作は『暗夜行路』など。

 作家の武者小路実篤、首相を務めた池田勇人などは遠縁にあたる。志賀の墓所は柵に囲われた中にあり少し分かり難いが、深く(特筆するくらい深かった)刻まれた志賀直哉の名が神々しい墓石は、思わず手を合わせてしまう威厳があった。

 志賀直哉 居住跡は青山霊園を出て東側(港区六本木4丁目)にあるので、足を伸ばして聖地巡礼するのも良いだろう。

志賀直哉.jpg志賀直哉の墓

犬養健(1896-1960)

   [1種ロ8区1・14側22番]

 『犬養健(いぬかい たける)』は、元首相犬養毅の三男で、武者小路実篤、志賀直哉、有島武郎らと共に白樺派の作家として活動した後、政界に入り、作家ながら法務大臣(第2代・第3代)も務めた。

 父である犬飼毅と同じ墓所には、武者小路実篤から贈られた「犬飼健君ここに眠る 白樺派を代表して」の鎮魂の石碑が立てられている。

 青山霊園には今回訪ねた先達の他にも多くの作家、歌人が眠っている。彼らが産み落とした作品に感銘を受けたとき、ワタシみたいな墓所に手を合わせに出かける人が増えたら、故人も悪い気はしないんじゃないかな……と、読者を墓マイラーに勧誘。

 もちろん、墓参はマナーを守って、厳かに行いましょう。今回も充実・有意義に墓参った。

 合掌

犬養健1.jpg犬養健のお墓所内にある石碑
犬養健2.jpg犬養健の墓

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●ギュウゾウ(電撃ネットワーク)

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